生牡蠣を食べたら危険な季節はいつ??

「R」がつかない月は牡蠣を食べるなとよく言われますが、季節によって食中毒になりやすい時期があるのでしょうか。イメージ的に、夏の暑い季節に生牡蠣を食べたら危険な気がしませんか?季節によって、生牡蠣の状態や、食中毒の種類がどう変わるのか、説明していきます。

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生牡蠣の旬

牡蠣には、主に10月~3月に旬の真牡蠣と、5月~8月が旬の岩牡蠣があります。現在は養殖けの技術が進み、年間を通して生牡蠣が食べれますが、それでも冬場の牡蠣と夏場の牡蠣では身入りが全然違います。基本的に牡蠣は、5月~9月が産卵期になります。9月の終り頃から4月まで栄養を蓄えて、身入りがよくなり、海水温の上昇と共に5月頃から産卵しだし身は痩せていきます。しかし、岩牡蠣は産卵量が少なく、大量に産卵しないので、栄養を蓄える時期が続く為、夏場が旬となります。

また、産地や養殖方法によって、それぞれ旬が違います。岩手県米崎産の真牡蠣「雪解け牡蠣」はその名の通り、雪が溶けだす春が旬です。島根県隠岐の島産の岩牡蠣「春香」も春が旬ですね。後は、人それぞれ好みが違うので、身がふっくらしていてクリーミーな牡蠣より、小振りでさっぱりしている牡蠣のが好きな人もいると思います。なので、一概に旬の定義はできないですが、一般的には先程述べた通りになります。

食中毒の種類と危険

次は、生牡蠣を食べる事によって起こる食中毒の種類と、その危険についてです。主に、生牡蠣による食中毒には3種類あります。

腸炎ビブリオによる細菌性食中毒

ノロウイルスによるウイルス性食中毒

貝毒による自然毒食中毒です。

まずは、腸炎ビブリオから説明します。腸炎ビブリオは、海水に存在する細菌です。その為、海水で育つ牡蠣には当然、腸炎ビブリオを持っている可能性があります。これは、牡蠣以外にも海産物すべてに言える事です。腸炎ビブリオは水温が15℃以下では増えませんが、水温が20℃近くになると活発になり増殖します。その為、夏場に最も増え、被害が多くなります。夏に旬を迎える岩牡蠣が危険ですね。腸炎ビブリオの潜伏期間は、6~12時間程です。症状としては、激しい腹痛・下痢、発熱、嘔吐があります。割と症状は軽く2~3日で回復しますが、子供や高齢者は免疫力が低いので重症化することもあるので注意が必要です。予防法としては、70℃以上で1分間の加熱によって腸炎ビブリオ菌を死滅させることができるので、加熱調理すれば安全です。また、真水でも死んでしまうので、真水でよく洗うのもおすすめです。

次はノロウイルスです。牡蠣にあたると聞いて最もイメージするのがこのノロウイルスではないでしょうか。下水から海に流れたノロウイルスで汚水された海域にいる牡蠣の体内にノロウイルスが蓄積される為、それを食べて起こる食中毒です。ノロウイルスは海水温10℃以下で活発になるので、冬場が最も危険です。ノロウイルスは非常に感染力が強く、被害が大きくなる可能性が高いです。症状としては、吐き気や嘔吐、下痢、発熱があり、脱水症状を起こすこともあります。予防法としては、ノロウイルスで汚染されていない海域で育った牡蠣を食べる事です。ノロウイルスも85℃以上で1分間以上加熱することで死滅するので、加熱して食べる事がおすすめです。

最後は貝毒です。この貝毒が最も危険な食中毒の一つです。牡蠣が餌とするプランクトンが持つ毒素が牡蠣の体内に蓄積され、それを食べる事によって引き起こされる食中毒です。これは牡蠣だけではなく、他の二枚貝も共通する食中毒です。症状としては、吐き気・嘔吐、下痢の他、手足の痺れや目眩などがあり、最悪、死に至る場合もあります。問題なのは、この貝毒ですが、加熱しても無効化されない事です。しかし、生きている状態で綺麗な海水にいれておけば、毒化した牡蠣でも無毒な状態に戻ります。市場に出回っている牡蠣は、生産者が水質の検査をし、貝毒が検出されれば毒が抜けるまで出荷をやめますし、業者が浄化作業をするので、天然の牡蠣を自分で採って食べない限り、貝毒にかかる可能性は低いと思います。

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季節による違い

以上の事から、季節によって色々と牡蠣事情は変わることがわかりましたね。春に旬を迎える牡蠣があり、しかし海水温が徐々に上がるにつれて腸炎ビブリオ菌が増え始める為、注意が必要。夏は牡蠣が産卵期に入る為、真牡蠣は身が瘦せ細るが岩牡蠣は旬を迎える。しかし、腸炎ビブリオ菌が最も増殖しやすい季節である。秋には産卵を終えた牡蠣が、また栄養を蓄え始めるので徐々に身が太り始めるが、海水温が下がり始める為、ノロウイルスが活発になり始める。冬は牡蠣が最もクリーミーになる季節。旬ですね。しかし、ノロウイルスがもっとも流行る季節である。生牡蠣を食べるには、春が一番よさそうな気がしますね。

まとめ

生牡蠣を食べたら危険な季節はいつ?!それは、春夏秋冬どの季節に食べても危険な食べ物なんです、牡蠣は。それでも生牡蠣を食べたいって人は多くいると思います。それだけ魅力的な食材なんですね。しかし、自己責任ですよ!この記事を読んで食中毒の知識を頭に入れてもらって、もし食中毒にかかった場合、すぐに病院にいき治療を受けて下さいね。食中毒の怖さを感じた人は、加熱した牡蠣を食べてください。しかしながら、全国の牡蠣生産者さんや牡蠣業者さんも入念に検査をし、浄化作業をして市場に出しています。年々その技術は進歩しています。いつの日か、安心して生牡蠣を食べれる日が来るかもしれないですね。こちらの記事も合わせてどうぞ!⇒生牡蠣であたる原因とは!?あたってしまった場合の胃腸炎の症状や潜伏期間は?

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