日本の牡蠣養殖における歴史

こんにちは、ぽにょです♬
日本では室町時代の後半から牡蠣の養殖が始まりました。牡蠣の養殖は実に500年以上もの歴史があるのです。

牡蠣が食べられてきた歴史を遡ると、日本ではなんと縄文時代から牡蠣が食べられてきました。牡蠣は昔から多くの人に愛されてきた貝類の食べ物です。

海外に目を向けると、古代ローマの時代から牡蠣の養殖は始められていました。このように牡蠣には深い歴史があります。

今回は日本の牡蠣養殖における歴史を掘り下げていきたいと思います!

 

牡蠣養殖の歴史~海外~

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ヨーロッパでは、古代ローマの時代から牡蠣の養殖が始まったとされています。このように世界的に見ると、牡蠣の養殖はなんと紀元前1世紀から始まっていたので実に2000年以上の歴史があるのです。日本で牡蠣がブームになり、オイスターバー人気が出てきたのはここ10年くらいのことです。

牡蠣のプロ
牡蠣のプロ
ここ10年でようやく食材として知名度を高めつつある牡蠣ですが、実は2000年以上もの歴史ある食材なんです。しかもその当時から養殖されて、人工的に牡蠣が生産されていたと考えるとすごいですよね。

古代ローマは略奪を一切行わずに各国の支持を獲得し、領土を広げていったことで知られています。そのため古代ローマ兵士たちは自分たちで食糧を調達しながら、戦争を乗り越えてきたのです。エンメル麦という小麦に近い穀物で作られたパンが兵士たちの主な食糧でしたが、やはり屈強な軍人になるためにはタンパク質が欠かせませんよね。牡蠣は海さえあれば現地調達できるので、ローマにとっては最適なタンパク源となる食材でした。

この時代の牡蠣の養殖方法は、浅瀬や干潟に牡蠣をばら撒いて放っておくという非常にシンプルなものでしたが、本当に牡蠣をばらまくだけで養殖できたのでしょうか?不思議です。しかし、いずれにしろ2000年以上も前の人々が、牡蠣の養殖に目をつけて実際に行っていたと考えるとすごいことです。

 

牡蠣養殖の歴史~日本~

日本で牡蠣の養殖が始められた歴史を振り返ると、室町時代まで遡ります。大正13年発行の「草津案内」という文献には、「天文年間(1532年~1555年)安芸国において養殖の法を発明せり」と記されており、これが今現在見つかっている中で最も古い日本の牡蠣養殖についての記述であるといわれています。1532年~1555年というと室町時代の後期にあたり、安芸国は現在の広島県です。なので、日本の牡蠣養殖は室町時代後期に広島県で始まったということになります。

その当時の養殖方法は、「石蒔(いしまき)養殖法」が用いられていました。「石蒔養殖法」とは、干潟に小石を並べてその小石に牡蠣を付着させ、成育を待ってから収穫をするという割と単純な養殖法です。その後、延宝年間(1673年~1680年)に広島草津の小林五郎左衛門という人が、「ひび建て養殖法」を発明したとされています。「ひび建て養殖法」とは、雑木や竹などを干潟に突き付けて、牡蠣を付着させて育成させる方法です。この「ひび建て養殖法」は昭和のはじめ頃まで約300年間も続けられてきました。

大正末期の1927年になると、牡蠣養殖の歴史において最も重要な発明がされます。そう、「垂下式養殖法」の発明です。この「垂下式養殖法」は、それまでの「石蒔養殖法」や「ひび建て養殖法」と比較して非常に能率的であり、また管理面と漁場利用面でも優れていました。当初は、干潟に130cmくらいの高さの棚を作り、貝殻と竹の管を交互に通した紐をぶら下げて育成する「杭打垂下方法」という簡易的な垂下法が行われていましたが、1950年頃になると、現在の養殖法である「筏式垂下養殖法」へと徐々に移行していきました。ここからさらに養殖海面も拡大し、牡蠣の養殖は急激に発展していきました。

「筏式垂下養殖法」は現在日本各地で主流となっている養殖方法であり、これまでの養殖法ではすべて干潟を利用してきましたが、この方法では、干潟ではなく筏に牡蠣の種がついている貝殻と竹やビニ-ルなどの管を交互に通した連をぶら下げ、成育を待って収穫します。この背景には、戦後干潟の大半が埋め立てられたという事情もありましたが、いずれにしろさらに効率的になり、大きな身を持つ牡蠣が収穫することが可能になりました。

牡蠣の栄養分

牡蠣のプロ
牡蠣のプロ
このように古くから養殖され、多くの人を魅了してきた歴史ある食材である牡蠣ですが、牡蠣がこんなにも昔から多くの人に食されてきた理由はなんでしょうか?

もちろん、おいしさというのも挙げられると思います。カエサルやナポレオン、日本では武田信玄といった歴史上の人物がこぞって絶賛する牡蠣のおいしさは昔から不変です。しかし、歴史上の武勇たちが牡蠣を好んだ一番の理由はその栄養価の高さではないでしょうか?牡蠣は「海のミルク」ともいわれ、低カロリーながら、高タンパクです。ビタミンB1,B2,B3,Cのほか、鉄分、グリコーゲン、アミノ酸、カルシウム、タウリンなど人に必要な栄養素をバランス良くたっぷり含んでいるのです。また動物性食品でありながらも人間の身体に良いアルカリ性食品であるなど、牡蠣は身体にも優しい食材なのです。牡蠣の滋養強壮力に着眼し、養殖まで行っていた歴史上の人物たちの軍事戦略はさすがと言わざるをえないでしょう。

 

まとめ

栄養豊富で貴重なタンパク源である牡蠣は昔から多くの人に食されてきました。牡蠣の歴史を辿ってみると様々な発見がありますね。

まさか古代ローマの時代から牡蠣が養殖されていたなんて驚きしかありません。日本でも室町時代から養殖されてきた訳ですから、日本の牡蠣養殖の歴史は500年以上にも上るということになります。

こんなふうに食材の歴史をたどるとさまざまな発見があり、次食べるときの感動も増えると思います。みなさんも牡蠣の歴史を頭に入れたところで、もう一度おいしい牡蠣を食べてみてはいかがでしょうか?

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