養殖牡蠣と天然牡蠣の違いとは!?

みなさんは養殖ものと天然ものが同じ値段で売っていたらどっちを買いますか?

基本的に天然ものを選ぶ人が多いのではないでしょうか。一般的に天然ものの方が質が高い、おいしいといったイメージがあるはずです。多少値段が高くても天然ものにこだわる方もいらっしゃると思います。

しかし本当に天然ものの方が良いのでしょうか?牡蠣に限っていうと必ずしも天然牡蠣の方が良いというわけではありません。そもそも流通している牡蠣のほとんどは養殖牡蠣であるわけですが。

今回は、養殖牡蠣と天然牡蠣の違いについて述べていきたいと思います!

 

天然牡蠣は岩牡蠣しか存在しない!?

a1180_003671

まず養殖の牡蠣と天然の牡蠣の違いを述べる上で大事なことは、市場に出回っている天然牡蠣のほとんどが岩牡蠣であるという事実です。

では、真牡蠣の天然ものは存在しないのでしょうか?

存在しないわけではないです。天然真牡蠣を取り扱っている料亭もあります。しかし、一般に流通している真牡蠣はすべて養殖ものといっていいでしょう。そもそも真牡蠣は世界的に食用目的での養殖が最も多い二枚貝であり、みなさんが普段食べている牡蠣もこの真牡蠣である可能性が高いです。この真牡蠣の養殖は日本でも大変盛んになってきており、多くの産地がブランド牡蠣として出荷しています。これらのブランド牡蠣がこれからも日本の牡蠣産業を支えていくことでしょう。

一方、岩牡蠣は逆にほとんどが天然ものです。これが真牡蠣との大きな違いといえます。また岩牡蠣と真牡蠣の違いとしては、真牡蠣が11月~3月に旬を迎えるのに対して、岩牡蠣は5月~8月、主に夏に旬を迎える種類が多いです。他にも味や殻、養殖ものの育て方など違いはたくさんありますが、岩牡蠣と真牡蠣では値段も大きく違います。一般的に真牡蠣がだいたい1粒300~600円程度なのに対し、岩牡蠣は1粒1000円以上のものがほとんどです。岩牡蠣は天然ものが多いので大量生産ができず、その分希少価値も上がり値段も自然と高くなるのです。

 

岩牡蠣はなぜ天然ものが多いのか

真牡蠣はほとんどが養殖されているのに対し、なぜ岩牡蠣は天然のものが多いのでしょうか?

真牡蠣は潮間帯(満潮時は海水に浸され、干潮時は空気にさらされる場所)、いわゆる浅瀬に棲んでいます。一方岩牡蠣は深場に棲んでいるのです。なので真牡蠣に比べると養殖がしにくいという点があげられます。また岩牡蠣は7月から11月までじっくり産卵するので、栄養がたっぷり詰まった夏場が一番の食べ頃になってきます。天然岩牡蠣は素潜りでの収穫となるので、冬場は収穫ができず夏場にしか市場に出回ることはありません。

 

天然岩牡蠣の特徴

ではここで天然岩牡蠣の主な特徴を一般的な養殖ものの真牡蠣との違いを比べていきながら紹介していきましょう。

まず、先ほども述べたように旬となる時期です。一般的な真牡蠣が冬に旬を迎えるのに対し、岩牡蠣は夏に旬を迎えます。理由も先ほど述べましたが、夏場に栄養価が高まり身が引き締まっておいしくなるのと、冬場は収穫ができないという2点です。

また殻の厚さもかなり違います。岩牡蠣は深場に棲んでいるので敵も多く、殻もごつごつした非常に厚い殻となります。一方真牡蠣は浅瀬に棲んでいて殻も岩牡蠣に比べると薄いです。オイスターナイフで牡蠣を開けるときも岩牡蠣のほうが真牡蠣よりも殻が厚い分開けにくいですね。

味については、岩牡蠣と真牡蠣の違いとして、岩牡蠣のほうが大きい身であってもしっかりと味が濃く旨味がすごいです。もちろん旬な時期の真牡蠣も濃厚な味を持つ牡蠣は多いですが、大きい身の牡蠣は味が薄くさっぱりとした味わいを持つものが多くなってきます。また天然の岩牡蠣と養殖の岩牡蠣でも味に違いが出てきます。食べ比べてみると分かると思いますが、天然ものの方がコクがあり濃厚です。養殖ものは天然ものと比べると少しあっさりとした印象を受けると思います。

牡蠣は養殖の進歩とともにおいしくなった!?

日本では縄文時代から牡蠣は食べられてきました。牡蠣の養殖が始まったのは室町時代の後期です。昔から牡蠣は「海のミルク」として人々に親しまれ、多くの人に愛されてきました。昔はおいしさはもちろんですが、貴重なタンパク源としての需要が高かったと思われます。それが今やブランド牡蠣が急増し、コクがあってクリーミーな牡蠣が多く作られるようになりました。あっさりとした味わいを売りにしている牡蠣も多く存在します。その背景には養殖技術の発達があるのです。

養殖というと、何よりも大量生産を目的に人工的に多く作り出すというイメージがあり、実際にそうですが、牡蠣は養殖技術の発展とともに味も進化していきました。牡蠣の養殖は非常に難しく、水温管理の徹底など細かな配慮が必要です。その分身も引き締まり、しっかりとした味になります。現在も浅瀬で天然の牡蠣は取れますが 、その多くが小さかったり、形がいびつであったりして食用には適していません。今おいしい牡蠣が食べられるのは養殖技術の進歩のおかげであるといえるでしょう。

 

まとめ

今の時代、流通している牡蠣のほとんどは養殖牡蠣であります。真牡蠣にいたっては食用となっている牡蠣の99%以上が養殖牡蠣です。

一方、岩牡蠣は天然ものも数多く存在します。天然ものの岩牡蠣と養殖ものの岩牡蠣の違いとしては、天然もののほうが濃厚であり、養殖もののほうがあっさりとした味わいであることがあげられます。

みなさんも是非機会があったら天然岩牡蠣と養殖岩牡蠣を食べ比べて違いを確認してみてください!また、岩牡蠣にも真牡蠣と同じくブランド牡蠣がたくさんあるので、ブランド牡蠣を食べ比べてみて産地による味の違いを楽しむのも良いのではないでしょうか。

良かったらこちらの記事も合わせてどうぞ⇒焼き牡蠣でもあたる確率はあるのか!?あたったときの症状とは?

参考になったよ♪という方はぽちっとお願いします!(^^)!