昔は牡蠣養殖に人糞を使っていた!?

牡蠣の餌は植物性のプランクトンです。養殖する際も植物プランクトンが多く含まれる海水の中で養殖すると栄養豊富な牡蠣に育ちます。

しかし、昭和30年頃までは牡蠣の養殖に人糞を撒いていたとの説もあります。人糞は昔から日本をはじめとする東アジアの地域では伝統的に肥料として用いられてきました。特に明治時代には人糞は貴重な肥料として高値で取引されたという記録も残っています。

また最近では韓国産の牡蠣やホタテをはじめとする海産物の中に人糞の痕跡が見つかり、問題となったケースも存在します。日本でもかつて牡蠣の養殖に人糞が使われていたというのは本当なのでしょうか?それから農作物には貴重な肥料となっている人糞を牡蠣の養殖に使うのは悪いことなのでしょうか?今回の記事では、牡蠣養殖と人糞にまつわる話を紹介していきます!

 

戦前は牡蠣養殖に日常的に人糞が撒かれていた!?

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正直これはあくまでも噂の域をでない話なのですが、戦前には瀬戸内海の牡蠣の有名産地広島では、日常的にしもごえ(人糞)が撒かれていたそうです。戦後生食用の牡蠣が多く出回るなか、瀬戸内海産の牡蠣が生食用として流通しないのはこのためであるという説もあるほどです。牡蠣の餌となる植物プランクトンが少ない海域では、人糞の供給が適しているというのも一理ありますが実際はどうだったのでしょう。

また伊勢志摩周辺でもかつては人糞が撒かれていたという噂もあります。伊勢志摩の牡蠣といえば、殻も身もとても大きいことで有名です。人糞を撒くことによってプランクトンが増えるのは事実なので、あんな大きい牡蠣に育ったのはまさか人糞のおかげだったりするのでしょうか。

 

マスコミの煽りで人糞は使われなくなった!?

日本の牡蠣養殖では、昭和30年頃まで広島や伊勢で日常的に人糞を撒いていたという説がありますが、新聞をはじめとするマスコミがこれらを大々的に報じたことでやめたそうです。マスコミの影響力は半端ではないですからね。たとえ嘘でも本当っぽく書けば大抵の民衆は信じてしまいますからね。日本で牡蠣養殖にかつて人糞が使われていたかどうかは正直謎です。ただこのような情報が出回るのには何かしらの理由があるはずなので、もしかしたら本当に人糞が使われていたのかもしれません。

ただ最近の韓国製の牡蠣、ほたて、いくらをはじめとする海産物の中から人糞の痕跡が見つかったのは本当のようです。これらはアメリカで検出され、アメリカは即輸入禁止にしました。また台湾でも韓国産の生牡蠣からノロウイルスが検出され、102人が集団食中毒にかかるという事件がありました。韓国産のこの生牡蠣を輸入した業者2社には食品安全衛生管理法違反により、最高2億台湾元、日本円で約8億円の罰金が科せられるそうです。このように韓国産の牡蠣からは多くの被害が出ており、また韓国は文化として多くの作物に人糞を用いることから、牡蠣の養殖にも人糞が使われていると考えて間違いなさそうです。

牡蠣の体内には糞が詰まっている!?

現在の牡蠣養殖では、もちろん意図的に人糞を撒くようなことはありません。しかし、加熱用とされている牡蠣の中には生活排水が流れ込んでくる水域で育っている牡蠣もあります。牡蠣は貝類の中でも内臓の割合が高いため、糞の量も必然的に多くなります。さらに水から出ると排泄が止まってしまい、糞が溜まってしまうそうです。また、浄化槽で糞を排泄させることが義務付けられている生食用に対して、加熱用の牡蠣は浄化が義務付けられていません。これが加熱用の牡蠣の体内には糞が詰まっているといわれる所以ですね。

加熱用の牡蠣に対し汚いイメージが浮かんでしまったかもしれませんが、加熱用の牡蠣は生食用の牡蠣よりも栄養豊富なことで知られます。というのも、生活排水が流れ込んでくる水域というのはその分バクテリアが湧きやすいということになるからです。バクテリアが多く湧くと、それを餌とする植物プランクトンを多く湧きます。つまり、牡蠣はたくさんの植物プランクトンを摂取でき栄養豊富な牡蠣へと育っていくのです。また衛生面でも、牡蠣養殖の生産者の方々が独自の衛生基準を設けたり、検査を行うなどして安全管理を徹底しています。ただし、加熱用の牡蠣はあくまで加熱用なので生で食べるのは絶対にやめましょう。牡蠣の中心温度が85度以上になってから90秒以上加熱しましょう。そうすればあたることはないでしょう。

 

まとめ

韓国産の牡蠣からはたくさんの被害が出ていることから、韓国では牡蠣の養殖にも人糞を用いている可能性が高いといえるでしょう。

一方日本では戦前までは牡蠣の養殖に人糞が使われていたという説があり、これらも本当かどうかは分かりませんが、たとえこれが本当だとしても現在人糞が使われていることはありません。ただ、加熱用の牡蠣は生活排水が流れ込む水域で育てているものもあるので生で食べるのは非常に危険です。加熱用として市販されている牡蠣は絶対に火を入れてから食べるようにしましょう。

昔から作物の肥料とされてきた人糞。牡蠣の養殖にとっても無縁の存在ではありません。しかしやっぱり生牡蠣は人糞とは無縁であって欲しいですよね。安心してください。日本では生食用の牡蠣には浄化が義務付けられていることから糞がついたままの牡蠣というのはないでしょう。これからも安心して生牡蠣を食べてください!

こちらの記事では牡蠣養殖の餌についてよりくわしく紹介しています!⇒牡蠣の養殖に餌は必要ない!?

 

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