セル牡蠣とは?また岩牡蠣と真牡蠣の違い、見分け方は?~水深の深さが関係!?~

もう真冬といっても過言ではない寒さが続いていますね。特に朝晩は冷え込み、みなさんも朝方は布団から出るのも辛いのではないでしょうか。

でも冬も良い季節ですよね。個人的には春夏秋冬の季節が感じられる日本に生まれ育って幸せだと日々感じております。特に食に関しては季節によって旬の食べ物があり、その季節の旬の素材を使った料理を味わう瞬間がたまりません。そして今の季節といったらやっぱり牡蠣です。「海のミルク」の相性としても親しまれ、昔から多くの人々を虜にしてきた牡蠣。おいしさだけでなく、タウリン、鉄分、ビタミン類といった多くの栄養素を含むことから、滋養強壮にも役立つと言われています。

ところでみなさんはセル牡蠣という言葉をご存知でしょうか?これは決して牡蠣の種類を表すものではないのですが、誤解されている方も少なからずいるようなので後ほど説明していきたいと思います。

今の時期は真牡蠣が旬を迎えているので、オイスターバーや牡蠣料理の専門店では多くの種類の生牡蠣や牡蠣を使った様々な料理が楽しめ、居酒屋でもカキフライや牡蠣鍋が人気を博しています。そして日本を代表する牡蠣として、冬に旬を迎える真牡蠣ともうひとつ、夏に旬を迎える岩牡蠣が挙げられます。岩牡蠣と真牡蠣はとれる時期だけでなく、殻の形や身の大きさ、味の濃厚さまで異なります。実は真牡蠣と岩牡蠣のこういった違いには育つ水深の深さが関係しているのです。今回はまずセル牡蠣とは何なのか、それから真牡蠣と岩牡蠣の根本的な違い、簡単な見分け方までついてくわしく紹介していきます!

 

セル牡蠣

107e39a183bfe5c949578105dc959041_s

セル牡蠣と普通の牡蠣の違いって何ですか?とよく聞かれますが、そもそもセル牡蠣は真牡蠣や岩牡蠣といったように牡蠣の種類を表すものではありません。セル牡蠣とは殻付き牡蠣のことを指しています。市場でむき身の牡蠣と殻付きの牡蠣を区別するために使われている呼び方です。セル牡蠣のセルはもともと貝殻=シェル=セルと変化していったものです。つまり殻付きの牡蠣をセル牡蠣と呼んでいるだけなのです。

 

岩牡蠣の特徴

次は簡単に岩牡蠣と真牡蠣のそれぞれの特徴を紹介していきます。

岩牡蠣は夏場に旬を迎える牡蠣で、基本的に6月~9月にかけて水揚げされ、お店でいただくことができます。ただ3月~5月の初夏にかけて旬を迎える岩牡蠣もあり、島根のブランド牡蠣である「春香」がその代表例です。春香についてはこちらの記事でくわしく紹介しています⇒関西の岩牡蠣の名産地3選

岩牡蠣は産卵期の数カ月にゆっくりと時間をかけて産卵するため、水温が高い夏場の海でも味が落ちることはなく、夏の間もおいしい牡蠣を味わうことができるのです。また外見的な特徴としては殻がゴツゴツしていて、身も大きく厚みがあることが挙げられます。身の大きさは真牡蠣と比べても2倍から3倍もの大きさを持つものが多いです。味も濃厚でジューシーかつ繊細な味わいが楽しめます。また真牡蠣のほとんどが養殖ものであるのに対し、岩牡蠣は天然ものと養殖ものがあり、天然ものが数多く流通しているのも特徴です。牡蠣にはたくさんの食べ方がありますが、岩牡蠣は生で食べるのが一番おいしいです。つるっとした食感とジューシーな味わいは岩牡蠣ならではなので、夏場になったら是非一度食してみてください。

 

真牡蠣の特徴

一方の真牡蠣は冬場に旬を迎える一般的に広く牡蠣として認知されている種類の牡蠣です。10月~4月にかけて水揚げされ、特に身が引き締まっておいしいとされるのは11月~3月であるといわれます。真牡蠣は産卵期の数カ月に一気に産卵するため、産卵後はどうしても身がやせ細って水っぽくなってしまい、味が落ちてきてしまいます。産卵前の冬が最もおいしいとされるのはそのためです。外見的な特徴は産地や種類によって様々で、育つ環境や海域によって丸くなったり細長くなったりしますが、岩牡蠣よりも小ぶりで殻もスマートなものが多いです。岩牡蠣と真牡蠣の見分け方としては、殻の大きさやゴツゴツ感で判断できます。殻が大きく、ゴツゴツしていて開けにくそうなのが岩牡蠣です。味は夏場はやはりどうしても水っぽくなってしまいますが、冬場は身が引き締まって旨味が凝縮されたクリーミーな味わいを楽しむことができます。

真牡蠣は多くのオイスターバーや牡蠣料理屋で見られるように生牡蠣として以外にも多くのおいしい食べ方があります。焼き牡蠣やカキフライをはじめ、天ぷらや唐揚げにしてもおいしくいただけます。鍋や味噌汁、揚げ出しなど汁物に入れてもいいですね。家庭でも簡単に様々な料理ができると思います。ワインとのマリアージュを楽しみたいならオイスターバーへ、本格的な牡蠣料理を堪能したいなら牡蠣専門店へ、焼き牡蠣を安くたらふく食べたいのならかき小屋へ、是非足を運んでみてください。

育つ環境の違い 水深の深さで異なる

ここまでは岩牡蠣と真牡蠣の旬の時期による違いや外見の違いによる見分け方、味の違いなどを紹介してきましたが、ここからは岩牡蠣と真牡蠣が育つ環境の違いを掘り下げて説明していきたいと思います。

まず産地の違いですが、真牡蠣は北海道から九州まで全国各地で養殖、収穫が行われています。水深が浅い沿岸や海岸線に生息しているものが多く、数も多いため収穫もされやすいです。それに対して岩牡蠣は昔から鳥取、新潟、秋田、石川等の日本海側が産地となっていました。太平洋側で唯一の岩牡蠣の産地として知られていたのが千葉の銚子です。最近では養殖の技術も進み、太平洋側で岩牡蠣がとれる場所も多くなってきましたが、それでも岩牡蠣といったら日本海側の産地が真っ先にあがります。

そして真牡蠣が水深の浅い場所に生息していて養殖も浅瀬で行われるのに対し、岩牡蠣は水深10~20メートルほどの岩礁に生息し、海面上に露出してくるなんてくることもありません。また真牡蠣は比較的大きな礁を形成しますが、岩牡蠣は大きな礁を形成することはないです。岩牡蠣は真牡蠣よりも水深が深い場所で育ち、殻がゴツゴツしていて厚いのも、深い水深の過酷な環境に耐え抜くためなのです。岩牡蠣が天然ものが多いのも、深い水深で養殖するのが困難なことが理由の一つとしてあげられます。

 

まとめ

いかがだったでしょうか?

今回はセル牡蠣とは何なのかということと、真牡蠣と岩牡蠣のそれぞれの特徴とその違いや見分け方、またその違いはどこからくるのかというところも掘り下げて紹介してきました。真牡蠣と岩牡蠣は住む水深の深さ、産卵期における産卵のサイクル、そしてとれる産地も異なってきます。それぞれ真牡蠣には真牡蠣のおいしさが、岩牡蠣には岩牡蠣のおいしさがあるのです。

牡蠣好きの方なら一目見ただけで真牡蠣か岩牡蠣か見極められると思いますが、牡蠣に慣れていない方は真牡蠣と岩牡蠣の違いを見ただけで判断するのは難しいでしょう。しかし、殻の形状やごつさで見分けることができ、身も厚さが全然違ってきます。味もかなり違った味わいを感じられると思うので、この冬牡蠣が好きになった方や、牡蠣に興味を持たれた方は、是非夏になったら一度岩牡蠣を食してみてください。岩牡蠣はフライや焼き牡蠣にしてもおいしいですが、一番岩牡蠣らしさを感じられておいしいのはやはり生牡蠣なので、生で食べてみることをおすすめします!

こちらの記事も合わせてどうぞ!⇒焼き牡蠣の醍醐味は汁!おいしい牡蠣汁を堪能できる焼き牡蠣のレシピ

参考になったよ♪という方はぽちっとお願いします!(^^)!