日本の牡蠣養殖の始まりは平安時代?室町時代?

こんにちは、ぽにょです♬

牡蠣のプロ
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みなさんはいつごろから牡蠣が食べられるようになったかご存知でしょうか?

実は、牡蠣はかなり古くから食べられており、ヨーロッパでは紀元前4世紀から養殖が始まったとされています。日本では、縄文時代の貝塚から牡蠣殻が発見されており、縄文時代にはすでに食べられていたことが分かってます。

では、日本で牡蠣の養殖が始まったのはいつごろなのでしょうか?平安時代?室町時代?

今回の記事では、牡蠣の起源に迫っていきたいと思います!

 

牡蠣の養殖の始まりは室町時代

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文献によると、「天文年間(1532年~1555年)安芸国において養殖の法を発明せり」とのっており、安芸国とは広島県のことなので、室町時代の終わり頃、広島県で牡蠣の養殖が始まったということになります。それまで縄文時代から室町時代まで1500年以上もの間、人々は天然の牡蠣を取り続けて食べていたと考えるとすごいですね。また牡蠣養殖が始まった当時は、干潟に小石を並べて牡蠣を付着させて育成する「石蒔養殖法」や、木や竹を干潟に突き付けて育成する「ひび建て養殖法」が行われていました。

 

平安時代には牡蠣を干して食べていた!?

日本で牡蠣の養殖が始まったのは室町時代ですが、牡蠣自体は縄文時代から食べられていました。タンパク質が豊富で、「海のミルク」といわれ昔から多くの人を虜にしてきた牡蠣ですが、意外にも日本で生食用として食べられるようになったのは欧米の食文化が流入してきた明治時代以降であり、生食文化が欧米から輸入された珍しい食材です。

ではそれまで人々はどのように調理して牡蠣を食べてきたのでしょうか?

昔はやはり今よりも調理の技術は発達していませんから、もっぱら酢締めにしたり、焼き牡蠣にしたり、汁物に入れたりして食べられていたようです。1600年代になり「牡蠣の土手鍋」が登場し、それ以降さまざまな牡蠣料理が生み出されてきました。そんな中、面白いのは平安時代には牡蠣を干して食べられていたということです。平安時代に編纂された「延喜式」には牡蠣が干し牡蠣として加工され交易品として利用されていたことが記されています。干し牡蠣は、春節(旧暦で祝う中国の正月/旧正月)のごちそうとして主に香港、広東省や上海近郊で愛されてきた中国で最もポピュラーな牡蠣料理です。平安時代には日本の大粒の牡蠣を干し牡蠣にして輸出していたのですね。

 

海外の牡蠣の養殖の歴史

日本で牡蠣の養殖が始まったのは室町時代の16世紀半ばですが、海外ではなんと古代ローマの時代から牡蠣養殖は始まっていました。マルマラ海やブルターニュ、アドリア海など、さまざまな産地から運ばれた牡蠣が市場に並んでいました。牡蠣がなぜ養殖されるまでにも古代ローマには需要があったのか。それには理由があります。

古代ローマ帝国は、侵略はすれども略奪はせずに各国の支持を得て領地を拡大していきました。そのため、兵士たちは自分たちで食糧を調達しなければならなかったのです。その点、栄養豊富で貴重なタンパク質の源であり、消化にもいい牡蠣は最適な食糧でした。

また、ローマ帝国の礎を築いたカエサルも大の牡蠣好きとして知られ、「イギリスまで征服しにいったのは、イギリスに美味しいオイスターがあったからだ」といわれるほどです。この時代の牡蠣の養殖方法は、浅瀬や干潟に牡蠣をばら撒いて放っておくという非常にシンプルなものでした。

また、アメリカを開拓した際、重要なタンパク源となったのもやはり牡蠣でした。中でもニューヨークのマンハッタン島は広大な牡蠣礁があり一大牡蠣産地でした。アメリカに移住し、開拓していった人たちが牡蠣で飢えをしのいでいたこともあり、牡蠣は特別で、基本魚介類を生では食べないアメリカ人も牡蠣だけは生で食べる文化が根付いていったといわれます。ちなみに、現在アメリカで養殖されている牡蠣の多くは「パシフィックオイスター」と呼ばれ、日本の真牡蠣がベースになっています。

美食の国、フランスでも牡蠣の人気は非常に高いです。英雄ナポレオンも牡蠣に魅了されたひとりであり、戦場で事情が許すかぎり三度の食事には牡蠣料理を選ぶほど、牡蠣に目がなかったといわれ、フランス沿岸の天然牡蠣は、あらかたとりつくされてしまったと言われています。フランスでは1967年に病気によりそれまで養殖されていた牡蠣が全滅してしまい、それ以後は日本の宮城産の種ガキを輸入して養殖しています。

天然の牡蠣は日本全国で食べられていた?

縄文時代から平安時代、室町時代後期まで天然の牡蠣を食べていましたが、どこの地域でも食べられていたのでしょうか?

実は、縄文時代の全国各地の貝塚から牡蠣がたくさんみつかっています。

有名なもので、広島県の弥生式貝塚、東京都の中里貝塚があります。

現代の牡蠣の産地と同じく、全国で食べられていたんですね!

まとめ

牡蠣の歴史をたどってみると、古代ローマ帝国ですでに兵士を中心に人々に味わわれ、日本では縄文時代から食されていたことが分かります。平安時代には牡蠣を交易品として中国に輸出されてきました。そして室町時代後期になり広島で牡蠣の養殖がスタートし、現在に至ります。

牡蠣は古くから人々に親しみられ、その栄養価とおいしさで多くの人を虜にしてきました。平安時代、室町時代って聞くとピンとこないですが、2000年も前から日本では食べられていたなんて驚きですね!

そして、人類にとって牡蠣は貴重な資源だったことがよくわかります。

昔から欧米では生牡蠣が愛されてきましたが、中国で長年愛され、日本では平安時代に食されていた「干し牡蠣」を使い、煮込みにしたり佃煮にしたりしても美味しいのではないでしょうか。ぜひ牡蠣料理のレシピの参考にしてみてください。

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